JavaからRubyへ

JavaからRubyへ ―マネージャのための実践移行ガイド

JavaからRubyへ ―マネージャのための実践移行ガイド

読了。原著と訳の双方が現場人の技術系啓蒙書はやっぱり良書。
第8章の締めに得心。やっぱり「こりゃJava以来だ!」と思った人は沢山いるのだ。

  • きわめて実用的かつ実践的。プログラマが残ってる会社*1なら明日から使える。
  • 訳文もすらすら読める。がしかしRuby本にしては非常に真面目な文体。マネージャ向けだから?
  • これを読み通せないマネージャを説得するネタ本にいい。というかその用途が80%でしょう。


実際の問題としては、SOAPとかを信奉しての「SOAだ!」という方向の組織だと厳しいかも。
現時点でRubyはSOAP1.2とかWSDL1.2とか、エンプラ系Webサービス足回りの、新しめのバージョンに対応してない(たぶん)。そんなもん誰もいらない優先順位が低いからなんだろうけど、エンプラだと(仮に使わなくてもマネージャ的に)必須。
こういう「金でも貰わんとやってられんぞバーロー」なあたりをSunがサポートしてくれたりすると嬉しい。嬉しい。嬉しい。(と3回書く)


通読しての感想としては、とりとめもなく突然

  • Java=鉄人28号
    • ビルの開発室にガオー。夜の開発室にガオー。
    • 良いも悪いもマネージャ次第。生産性 生産性 何処へゆく。orz
  • Ruby=R28号
    • コードを書くとお腹がすくじゃないか。
    • 「静的言語じゃないよ、動的言語だよ」「うるさい、おまえなんかRails言語だ」「とほほ」

などと思ったりしました。世界征服の第一歩はまず松江から。

*1:プログラマを派遣に変えてしまった会社は・・・JavaCOBOLになりつつあるのでそれはそれで安泰でしょう。うん。きっと。